センター長からのご挨拶
自分の言葉で自分の考えていることを表現することは、津田塾大学の基本理念でもある自立の大切な一歩です。日本語でも英語でも「書く力」を育み、鍛えることを目的にして、「ライティングセンター」は2008年に設置されました。
書くことを通してしっかりと考え、思考力を養い、社会を見る目を養っていく経験は、大学での学びの重要な要素です。授業への取り組みをふくめ、学生一人一人の質問を丁寧に受け止め、解決を探っていく個別相談や、日本語ライティング講座など、多くの学生たちが活用しています。
また、2012年度に文部科学省大学間連携共同教育推進事業に採択された関西大学との共同事業「〈考え、表現し、発信する力〉を培うライティング/キャリア支援」を契機に、社会への発信力を、社会に貢献できる女性の育成を目指す本学のキャリア教育にもつなげて展開しました。
これからも、他者とつながり、社会とつながり、世界とつながる鍵となる「力」を育んでいけるよう、ライティングセンターの活動を続けていきます。コロナ禍でも、学生のみなさんがオンラインを通してセンターを利用してくださったことは、大変うれしいことでした。そして、コロナ禍で見つめ直した自身の生活や社会について、SNSや新聞に投稿するなど、発信を続けていってくれていることに、希望が見える気がしています。みなさんの大学生活の充実の一助になってくれることをこれからも願っています。
ライティングセンター長 早川 敦子(英語英文学科教授)